何故今ピクシーなのか
以前にマリルリが環境に増えつつあるということを記事内で述べました。(過去記事:ダブル環境に何故マリルリが増えたのか?マリルリ考察育成論)
私は今回この環境の変化に対してメタとして組み込めるポケモン、ピクシーについて目をつけました。
ピクシーはこのゆびとまれを使えるポケモンでありながら特性てんねんを持っているので、ポケモンの能力値ランク変化を無視することができます。そのため、マリルリのはらだいこやメガガルーラのグロウパンチなどの強力な積み技に対して交代から攻撃を受けることができます。
他のいかりのこなやこのゆびとまれ持ちとの差異
ピクシーはモロバレルと違ってぼうじんゴーグルに影響されずに攻撃を引き寄せることができます。
同じフェアリータイプのこのゆびとまれ持ちであるトゲキッスよりも耐久数値は劣りますが、いわタイプとでんきタイプの技を等倍で受けることもできます。そのことからピクシーはセットアップ、立ち回りが最初から決まっているような構築と非常に相性が良く、マリルリなど味方の積み技持ちなどと非常に相性のいいポケモンです。
XYからピクシーは特攻の種族値が10上がり、多彩な技を覚えるのでちょうはつを入れられた後に放置されることや、相手のポケモンが全体技を持っている場合にこのゆびとまれを選択せずに攻撃をすることができます。
その中でもかえんほうしゃやれいとうビームなどは環境に多くいるポケモンに刺さりやすいです。
このゆびとまれ、いかりのこなを使うことの出来るポケモンやその技だけではなく他のもう1つの要素が求められることが多いです。
例えばモロバレルはキノコのほうしによるトリックルーム対策やさいせいりょくによる交代サイクルの維持ができること、そして以前に記事にも挙げられていたピッピ(※)に関してはフレンドガードによる味方の耐久を向上、今回のピクシーの関してはタイプ相性の優秀さから長命であることと霊獣ランドロスを倒すことのできるれいとうビームを使える部分が非常に大きいです。
(※)おすすめ記事:味方の耐久を上げてサポートするフレンドガードピッピ育成論【ダブルバトル】
現環境におけるこのゆびとまれの有用性
このゆびとまれはいかりのこなと同様に相手の攻撃を引き寄せることのできる技です。
しかし、サーナイトモロバレル(※)の増加などから防塵ゴーグルを持たせるポケモンが増えてきました。
味方をまもるという本来の役割を遂行することができず、安定して勝つことができない場面が増えてきています。
そのことからこのゆびとまれのポケモンを使うことで不意をつかれて倒されてしまうことが減り、安定した勝率を保つことが出来ます。
また、くさタイプの技も引き寄せることができることから隣のポケモンが喪とばれるに弱い場合でも使えることやモロバレルミラーなどにおいて起こりやすい隣のポケモンを眠らせあうこと状況を回避することができます。
また、ピクシーはフェアリー単タイプであることで最近使用率が非常に高くなってきたクレセリアなどから弱点を突かれにくく、ヒードランもラスターカノンを採用している場合が少ないことからキノコのほうしがないながらもモロバレルよりもこのゆびとまれを使用しやすく生き残りやすいということが分かります。
※:サーナイトモロバレル構築の解説は、サナバレル構築を徹底解説!【ダブルバトル】をどうぞ
ピクシーに含まれるほかの強み
ピクシはーこのゆびとまれを使用することのできるポケモンとしてここまで話してきましたが、ピクシーにはもう1つ強い要素を持っています。
それは害悪的要素です。ピクシーはこのゆびとまれを使用することのできるポケモンでありながら、ちいさくなるやコスモパワー、そしてフィニッシュとして使うことの出来るアシストパワーを使用することができます。
それらの害悪的要素はピクシー自体を放置させづらくするものであり、本来このゆびとまれのポケモンとして使用するのであればピクシーに攻撃が集中しやすい要素であるその害悪的要素はプラスに働きやすいと考えられます。
使用するタイミングが難しいですが、ちいさくなるとこのゆびとまれを併用することによって引き寄せた攻撃を避けることができるようになり、ピクシー自体の延命と隣のポケモンを長い間守ることが出来ます。
個体解説
今回は霊獣ランドロスをれいとうビームで倒せる火力まで努力値を引き上げて、残りの努力値はメガガルーラのすてみタックルを意識して配分を行いました。
かえんほうしゃを持つことでピクシーが苦手とするはがねタイプに打点が持て、ハッサムなどを倒すことも可能でしたが、今の環境ではヒードランが多いことからメガガルーラなどのポケモンと一緒に使用した際にいかくを入れられても高い火力を維持することを可能にするてだすけを採用することにしました。
特性
てんねん
技
れいとうビーム/てだすけ/このゆびとまれ/まもる
性格
おだやか
持ち物
ラムのみ
努力値
HP:252/防御:180/特攻:28/特防:44/素早さ:4
火力目安
霊獣ランドロスをれいとうビーム高確率で倒せる
ダメージ: 164〜196
割合: 99.3%〜118.7%
(H4霊獣ランドロス)
耐久振ってない化身ボルトロスをれいとうビームで2発
ダメージ: 82〜98
割合: 52.9%〜63.2%
(H4化身ボルトロス)
耐久目安
物理耐久
A特化メガガルーラのすてみタックルを高確率で耐える
ダメージ: 171〜202
割合: 84.6%〜100%
A特化キリキザンのアイアンヘッドを確定で耐える
ダメージ: 152〜180
割合: 75.2%〜89.1%
特殊耐久
C特化ギルガルドのラスターカノンを確定で耐える
ダメージ: 158〜188
割合: 78.2%〜93%
C特化クレセリアのサイコキネシスを3発耐える
ダメージ: 57〜67
割合: 28.2%〜33.1%
採用される構築
ピクシーはモロバレルと違ってトリックルームに対してあまり強くありませんが、モロバレル以上にしっかりと攻撃を引き寄せ受け止めることができます。
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特にマリルリやメガガルーラと相性が良く、グロウパンチやはらだいこのサポートを行うことができます。
また、その積み技を使用する際に相手に同じような技を使用された場合でも特性てんねんのおかげでアドバンテージを失いづらく、狙った立ち回りを行うことが出来ます。
ピクシーは相手の積み技を拒否するだけではなく、味方の積み技との相性が抜群なのです。
この記事は、地紋さんに書いて頂きました。
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