初めに:WCS旅行記 準備編
Pokemon World Championshipsは毎年行われていますが、その大会前日に現地でLast Chance Qualifier(通称:ラスチャレ)が行われていることはご存知でしょうか。去年は日本からの参加者も含め、500人以上のプレイヤーがその大会に参加していました。
今年も行われたWCSですが、大会のシステムが変わってしまった(※1)こともあり、自費で世界大会に参加する日本人プレイヤーだけで38人もいました。
現地の大会に参加するのは資金的な面で敷居が高いと思われがちですが、世界大会が行われる地の観光なども行えるという点、海外のプレイヤーと交流することが出来るという点からも参加するプレイヤーは年々増えつつあるようです。
今後どのような形でそのような大会が行われることになるのかは公式の発表しだいではありますが、これからもWCSの現地大会を参加するプレイヤーが増えることを考えて、私が一般的な旅行に必要なもの以外で重要だと思った、必要だったものなどを書いていこうと思います。
※1 今年はWCSのシステム自体が変わってしまい、ラスチャレがなくなってしまった影響から日本人はWCSの本戦に繋がるDay1の参加権を獲得していました。
必ず持っていったほうがいいもの
インスタント食品・お菓子など
私は去年と今年のWCSないしラスチャレに参加していましたが、持って行って損はなかったといえるのがインスタント食品とお菓子類でしょう。
これらは「わざわざ海外まで行ってインスタント食品を食べるの?」と思われがちです。
しかし、日本と違ってアメリカは地域によりますが夜に出歩くには治安が悪すぎる場合が多いです。
去年、私が夜に小腹がすいたのでホテルの近くにあった雑貨屋に行ったときに体つきが良いガラの悪い若者がたむろしていて慌てて引き返した記憶があります。
また、英語があまり得意ではない人が夜に知らない飲食店などに入るのは非常にハードルの高い行為であると思います。私自身も英語が得意ではなく、外食にいく場合は日本人の知り合いや海外の友人などと一緒に食事を取っていました。どうしても飲食店に入るのが難しい場合にインスタント食品を食べることもできるでしょう。
私のキャリーバックは片面がインスタント食品とお菓子だけで埋められていました。
海外で使うことが出来るポケットWifi
海外では日本と同じようにiPhoneを使うことができないため、地形や目的地の位置の把握をするための携行品として旅行ガイドブック、現地での会話を円滑にするための会話帳などがよく見られます。それらはないよりもあった方がいいのですが、かさばりやすいものが多いので個人的にはあまりお勧めしていません。
それよりも海外でiPhoneを使うことができれば、予定などをアプリのメモ帳に書いておいたり、現地の地図もGPSを使って自分の現在地を知ることができるなど迷子になりにくいです。さらにアプリで翻訳機能のあるものを事前に入れておけば、英会話で困った際にも役立ちます。ただし、レンタル料も日数と地域によってはそれなりにかかるので値段表を見比べて決定するといいでしょう。
また、現地でポケモンをするときにレーティングバトルなどで構築の調整を行うことができるのもメリットといえます。私がワシントンに行った時の最終日は空港で1泊する必要があったのですが、その時に飛行機の出発までに眠ってしまわないように友人と一緒に時間潰しとしてずっとレーティングバトルをしていました。
外出した際にインターネットにいつでもつなげることが出来るのは多くの場面であなたにとって有用です。
持って行くと便利なもの
ヘッドホン
折角、現地まで足を運んだのにもかかわらず集中してプレイできず、実力を出せないまま負けてしまうのはあまりにももったいないです。いつもイヤホンなどをしてポケモンをやっている人にお勧めしたいのは持ち運びのしやすいヘッドホンです。
イヤホンではダメなのかと言う方がおられることだろうと思いますが、私がイヤホンで対戦していた時は会場で流れている音楽が非常に大きく、人も大勢いるのでイヤホンをしていてもそれらの音が耳に入ってきてしまい、集中力を途切れさせやすいです。
私は今年のWCSではポケモンで使うためにヘッドホンを購入して持って行きました。実際に使い心地がよく、家に帰った後でも使うことができるので旅行のためだけに買うのではなく、今後使っていけるものとしても買うことをお勧めしたいです。
USB端子バッテリーとUSB対応のDSを充電できるケーブル

大会は基本的にBest of 3(2本先取)であるため、対戦数が非常に多くなりやすいです。そのため、DSの充電残量には常に気を配る必要があります。(※2)
その充電が切れそうな時に活躍するのがUSB端子のバッテリーとUSB対応のDSを充電のできるケーブルです。バッテリーに関しては値段が高いですが、iPhoneなどを使っている人であれば、一つは持っているといった人が多いのではないでしょうか。また、ポケットWifiのレンタルを活用した人はそのWifi機器を充電するするためのバッテリーを借りることができるため、持ってないのであればそこで借りるのもいいでしょう。
USBに対応しているケーブルについては数百円で手に入れることができるので用意については非常に簡単です。いざとなった時に使うことができるので持っていて損のないものだと思います。
※1 対戦中に充電が切れてしまった場合には、その対戦を負け扱いになってしまう可能性があります
DSの下画面に被せることの出来る携帯などの覗き見防止のシート

日本ではオンライン大会が主流であるため、あまり問題になったことは少ないですが、海外では「Screen pick」というものが大きな問題になっています。
対戦中に相手の下画面をのぞき見る行為のことを指すのですが、世界大会に参加している海外の有名プレイヤーがそれを行っているように見える様子を撮った動画がYoutubeに上がったことでこの問題は明るみに出ました。
その対策として、少し大きめの人形をDSの前に置くという手段をとることも出来ますが、DS同士の通信を阻害してしまい、遅延に繋がってしまうのであまり好ましくありません。そこで最近はその「Screen pick」の新たな対策として携帯の画面などに貼る、のぞき見防止のシートをDSの下画面に乗せるということが考えられています。
相手の挙動に気をとられずにプレイに集中できるのは重要であると思います。
イベントスケジュール表
大会の期間中は基本的にタイムスケジュールに則って行われます。
特に重要なのは「Check-in」で大会で使用するポケモンを固定するバトルボックスの配信などや参加者の確認を行うのでそれを逃すと大会自体に参加できない可能性もあります。
これらのスケジュールは海外のポケモン公式サイトにてアップロードされるので自身でプリントアウトして持っていくのが安全だと思われます。
また、大会全体のタイムスケジュールを把握することで朝起きて、朝食をいつまでに終わらせなければならないとか計画的に動くことができるのでそれを素早く確認できる紙媒体として持っておくことは大切です。
行くのに実際必要な費用
私が実際に今年ボストンに行った時には航空券自体は燃油サーチャージ代も含めて14万円前後でした。この値段を高いと見るかどうかによりそうですが、海外旅行兼、WCSに参加すると考えるとそこまで高いようには私には思えませんでした。
問題となるのはホテルの料金ですが、できるだけ複数人で1つの部屋を取ることで部屋代を抑えることができます。日本と違って人数分ではなく、部屋料金なので多いほど一人当たりの料金は少なくなります。
食費や交通費などを多めに見積もると30万円前後あれば十分かもしれません。
当然もっと節約すれば安くなるとは思います。また、次回のWCS開催地がアメリカ西海岸であるサンフランシスコであるため、航空券自体の値段が下がるのは大きいでしょう。
この記事は、地紋さんに書いて頂きました。
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