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世界プレイヤー地紋から見た、WCS上位の構築から見る現環境

      2015/09/14

世界プレイヤー地紋から見た、WCS上位の構築から見る現環境

WCS

はじめに

世界中のポケモントッププレイヤーが集まるPokemon World Championships
今年はアメリカのボストンで行われ、私自身もその大会に参加してきました。

これからはWCS関連についての記事をいくつか挙げていこうと思っていますのでよろしくお願いします。

今回はWCSでの上位プレイヤーの使用ポケモンなどを踏まえて、ダブルバトルの現環境について分析していきたいと思います。
また、今年のWCSのマスターカテゴリでは決勝トーナメント8人中7人が日本人という近年稀に見る結果に終わりました。

そのため、それら上位の構築から日本の環境を窺い知ることができるのではないでしょうか。

今回の記事では海外公式サイトの解説も参考にしつつ書かせていただいています。
(http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/worlds/2015/vg-tournament-analysis/)

ビッグ7

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今回のWCSではトップの構築に採用されているポケモンに大きな偏りが存在していました。

それらは最近日本でCHALK(※1)と呼ばれるようになった5匹を中心としたポケモンたちも含まれており、それに2匹加えたこれら7匹のポケモンに関しては特筆されるべきでしょう。

霊獣ランドロス 8/8
モロバレル 6/8
ヒードラン 6/8
ガルーラ 6/8
クレセリア 5/8
化身ボルトロス 4/8
ギルガルド 3/8

※1…ダブルバトルのスタンダード構築において強力な5匹の並びであるCresselia, Heatran, Amoonguss, Landorus-T, Kangaskhanの頭文字をとってCHALKと呼ばれている。

メガシンカ

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ここでは主に構築に1匹は必ず入るであろうメガシンカについて見てみようと思います。
9月2日の時点でPGLにあるレーティングバトルのポケモンランキングでは上からガルーラ、リザードン、サーナイト、ボーマンダという順です。
しかし、実際に世界大会のトップ8のチームで使用されていたメガシンカのポケモンはメガガルーラメガサーナイトのみでした。

非常に高い耐久を誇り、特性おやこあいにより2回の攻撃試行をすることが出来るメガガルーラ
フェアリースキンハイパーボイスという高火力全体技を使うことのでき、モロバレルと合わせるとメガガルーラにも強いメガサーナイト
いずれも、安定した立ち回りを行えることで有名なメガシンカです。

メガリザードンとメガボーマンダはどこに?

メガリザードンとメガボーマンダはどうして決勝トーナメントに上がれなかったのかという疑問が浮かび上がってきますが、これは単純に安定性に欠けるというのが一番大きな要因であるといえます。

まず、メガリザードンとメガボーマンダはそれぞれいわタイプとこおりタイプの4倍弱点を持っており、それは霊獣ランドロスとクレセリアなどよく使われるポケモンに採用されているタイプ技であるため、耐久値がある程度高くしたとしても弱点を突かれてしまうと簡単に処理されてしまうという点が挙げられます。

また、両者ともいわタイプの技を効果抜群で受けてしまうため、こだわりスカーフを持った霊獣ランドロスにいわなだれを非常に撃たれやすく、3割のひるみによる事故が起こりやすいです。

一般的にはそれを防ぐためにギルガルドなどのワイドガード持ちのポケモンが構築に採用されている場合が多いですが、そのギルガルドもメガリザードンとメガボーマンダが苦手とする化身ボルトロスのいばるに対して非常に弱い点から、環境に多く存在していたボルトランドの並びに安定して勝つことができなかったのではないかと考えられます。

霊獣ランドロス

霊獣ランドロス
トップ8全ての構築に含まれていた霊獣ランドロスはその高い種族値、優秀なタイプ、そして特性いかくを持っており、あらゆる構築に採用される可能性があるほどのポケモンであります。しかし、ここで注目すべきは霊獣ランドロスの持っているアイテムでしょう。

耐久値を上げることで行動試行回数を保障するとつげきチョッキ、ばかぢからやじしんなどの優秀なタイプと火力をさらに生かすいのちのたまとこだわりハチマキ。トップ8に入っている構築の霊獣ランドロスには最もポピュラーなアイテムであるこだわりスカーフを持った個体がいないという点にあります。

実際に私がCHALKと呼ばれる構築を使用していた何人かのプレイヤーにランドロスの持ち物について話を聞いたところ、「こだわりスカーフを持った霊獣ランドロスを使用したときにミラーマッチで不利になる場面が増えてしまうため」という意見が多かったです。

モロバレル

モロバレル
モロバレルはその極端に低い素早さから相手のトリックルーム構築の対策として使用されやすく、また、その防御面において優秀な種族値から「キノコのほうし」や「いかりのこな」を使用することでメガガルーラやメガサーナイトを相手の攻撃から守ることができます。トリックルーム後には「キノコのほうし」で相手を眠らせつつ、隣のポケモンに攻撃してもらう展開が単純ながら強力です。

持ち物は全てのプレイヤーがゴツゴツメットを採用しています。相手のメガガルーラの攻撃を受けることで、1/3のダメージを与えられることから防御的なポケモンでありながらダメージを蓄積させることを可能としています。

このポケモンにおいて各プレイヤーの差異は性格と攻撃技にあるでしょう。

▶︎モロバレルの使い方の違いとは
性格ではメガガルーラなどの物理を意識した「のんき」、最近環境に増えつつあるメガサーナイトのサイコキネシスも耐えることを意識した「なまいき」があります。性格の選択は構築によってメガガルーラとメガサーナイト、どちらを強く意識するかによって変わってくるのでしょう。

のんき」→メガガルーラや霊獣ランドロスを意識
なまいき」→メガサーナイトやヒードランを意識

攻撃技では「ギガドレイン」、「ヘドロばくだん」、「エナジーボール」があります。
モロバレルは元々防御的なポケモンであるため、攻撃するタイミングは少ないのでこれらの技の採用基準としてはどのような相手にモロバレルが攻撃をしたいのかという点にあります。

ギガドレイン」→相手を攻撃できる回復技だが火力が絶妙に足りない。
ヘドロばくだん」→ルンパッパやフェアリータイプを意識した技。
エナジーボール」→ドサイドンを確実に倒すなど火力十分だがミロカロスなどのかちきを発動させてしまう可能性があるため、一長一短。

ヒードランとギルガルド

ヒードラン
この枠のポケモンは一貫しやすいフェアリータイプ、攻撃を受けるためのはがね枠として採用されます。それに加えてヒードランはほのおタイプ、ギルガルドはノーマル、かくとうタイプ等の技も受けることが可能です。

トップ8の構築全てにこの2匹いずれかのポケモンが採用されています。これらのポケモンは優秀な防御的種族値と耐久を持っており、交代の受け出しを安全に行うことができます。また、メガガルーラのねこだましを合わせることで安全に「みがわり」を使用することができるでしょう。

▶︎それぞれの利点とは
ギルガルドはその特性「バトルスイッチ」のフォルムチェンジにより実質的な種族値が720となるポケモンとなる強さがありますが、逆に剣フォルムの状態で攻撃を受けてしまうと簡単に倒されてしまうというポケモンでもあります。その耐久を生かしたたべのこし、じゃくてんほけんを持たせられていることが多いです。

ヒードランははがねタイプでありながら、特性「もらいび」を持っており、一般的な鋼タイプが苦手とするほのおタイプの技を受けることができます。また、相手のはがねタイプにも強いほのおタイプであることから、多くの構築に採用されやすく、ヒードランミラーや霊獣ランドロスを意識したシュカのみを採用されることが最近では多くなっています。

クレセリアと化身ボルトロス

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構築にとって必要不可欠であるスピードコントロールを安定して行うことのできる高耐久のクレセリアいたずらごころで優先度+1のでんじはを使用できる化身ボルトロス。この2匹のポケモンもトップ8の日本人プレイヤー全ての構築にいずれかが含まれていました。

また、クレセリアには一匹を除いて他の全てに「トリックルーム」が採用されており、そして全ての化身ボルトロスに「まもる」が採用されていました。

▶︎何故トリックルームを使用するのか
多くのプレイヤーがポケモンの調整を考える上で攻撃面と防御面は最も重要視されます。
しかし、それらを重視した場合に素早さに努力値を振れないという欠点も生み出されるわけです。

トリックルーム」を使用する構築ではその欠点がむしろ利点になり、非常に防御的で安定した構築を組むことができるのです。
また、「こごえるかぜ」や「でんじは」、そして「おいかぜ」などの他のスピードコントロールに対して非常に強いといった点からも多くのプレイヤーが何故「トリックルーム」を使用したのかが理解できると思います。

▶︎「まもる」を持った化身ボルトロスの増えた理由とは
「まもる」という技は一般的に多くのポケモンに採用されますが、クレセリアや化身ボルトロスなどの高耐久で技のスペースが空きづらいポケモンには採用されづらい技でありました。

しかし、現環境においては霊獣ランドロスやメガガルーラなどの高火力のポケモンの存在があまりにも大きく、「でんじは」を使って麻痺状態にしたい相手のポケモンを麻痺にする前に倒されてしまう場面が増えてきました。

そのため、耐久が高いポケモンであっても「まもる」を使用することで安定した立ち回りを実現したのではないかと考えられます。化身ボルトロスが「まもる」を持っていることで相手の霊獣ランドロスがこだわりスカーフを持っていた場合に相手の拘った技を確認した後に行動に移れることも安定性を考える上では重要な部分であったと考えられます。

環境の収束

これらCHALKのポケモンが導き出す答えは私たち自身もそれらのポケモンを使用するべきだということです。

具体的にいえば、霊獣ランドロスの対策を考える際に特性いかく持ちでいわタイプの攻撃に耐性のあるまともなポケモンは少なく、種族値について加味して、できるだけ汎用性のあるポケモンを考えると自分自身も霊獣ランドロスを使わなければならないということ結論に辿り着いてしまうためです。

特に一昨年や去年の結果と見比べてみるとあまりにも今年の結果は同じポケモンで固められた構築が上位を占めており、それら構築の中でも特殊霊獣ランドロスや防塵ゴーグル化身ボルトロスなどの小さな戦略の差異によって勝利を掴むというのが必要だったのです。

この環境を如何に戦うか

その答えとしてはあなたもミラーマッチを意識しつつ、上位の構築を使うというのが最も簡単に行えることです。

しかし、もしあなたがそれらの構築を使うことを好まないのであれば、誰もが見つけていない新しい戦略的な構築を考える必要があるでしょう。

特にシニアで優勝したカイリキーとスキルスワップクレセリアの構築はその一つといえます。特性に頼っているポケモンに対して強く立ち回ることの出来るクレセリア、れいとうパンチやばくれつパンチを使用することで霊獣ランドロスやメガガルーラに対して強いカイリキーはその環境を壊すポケモンとなりえます。

WCS2015ではメガガルーラなどの高種族値ポケモンがその力を見せ付けましたが、それらに対抗することのできるポケモンを中心に構築を組むことができれば、あなたの勝利に繋がるかもしれません!

この記事は、地紋さんに書いて頂きました。
記事の記事のアイディア(書いて欲しいポケモン、構築のなど)・質問があればリプライをこちらまでお願いします。

地紋さんの記事はこちらのリンク先でまとめました


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