はじめに
現在レートでよく使われるアイテムといえば、メガストーンや命の珠、気合のタスキにスカーフといった強化アイテムが主流になっていますよね。
逆に、オッカやヤチェなどの半減実は滅多に見ない印象です。
たとえば五世代ではそこそこ数がいたであろうヤチェガブも、六世代のPGLでは1割にも遠く及ばない割合になっていますね。
今回はそんな半減実について触れていこうと思います。
なぜ半減実が使われないのか?
理由はいくつか考えられますが、実際にレートで使ってみて感じたことを箇条書きにしていきます。
①連続技の増加
主にメガガルーラのことですが、ヤチェガブでは耐久調整をしない限りメガガルーラの冷凍パンチを耐えることができません。
②タスキでいい
耐えるだけならタスキでいいので、ある程度のHPを残して耐えられるような調整を施さなければわざわざ半減実を採用する理由がないと言えるでしょう。
③メガストーンの追加による、持ち物の奪い合いの減少
レートで半減実を使うメリットのひとつとして、半減実は持ち物として被りにくいことが挙げられます。
しかしほとんどのパーティにはメガストーン持ちが1匹か2匹いて、タスキ、ゴツメ、珠、各種こだわりアイテムなどの有力な持ち物がたくさんあるので、普通に組んでいても持ち物被りはたまにあるくらいでしょう。
それでも半減実を使う理由とは?
さて、今度は半減実のメリットを挙げていきます。
①持ち物の奪い合いを避ける
前述の通り、メガストーンや他のアイテムも多いため持ち物被りは少なくなりますが、それでも2匹にタスキを持たせたいなどということがあると思います。
たとえばガブリアス、ガルーラ、ゲンガーの3匹をパーティに入れたいとき、ガブリアスにタスキを持たせるとゲンガーの持ち物が制限されてしまいます。
ゲンガーはメガかタスキがほとんどなので、タスキをガブリアスに回すならメガゲンガーが真っ先に思いつくと思いますが、その場合はガルーラとの同時選出が難しくなりますよね。
そこでガブリアスにヤチェを持たせることでほとんどの攻撃を1発耐えるようにし=ガブリアスを実質タスキとし、ゲンガーにタスキを持たせるという代案が出てきます。
②受けポケに頼らず、対面重視でも相手のエースを止められる可能性がある
たとえば相手のメガバシャーモを止めるためにクレセリアを選出した場合、眼鏡ニンフィアなどの火力押し付け要員が出てきてサイクルを崩されてしまうことはありませんか?
そんなときにオッカ持ちメタグロスがいれば、ニンフィアには上から一致鋼で突破しつつ、メガバシャーモのフレアドライブを耐えて一致鋼で突破することもできますね。
③不利対面に陥ったときの保険にもなる
アタッカーに搭載して対面性能を上げるのも良いのですが、補助技中心のポケモンに半減実を持たせることで、何らかのサポートを残して次のポケモンに回すこともできます。
筆者が最近使い始めたポケモンだと、ヨプ電磁羽サザンドラというのがあります。
(例)ヨプ持ちサザンドラ
性格:ひかえめ
努力値:H252 C252 D4
技構成:あくのはどう/でんじは/はねやすめ/みがわり
有利対面から身代わりを貼り、まひるみを仕掛けていく型です。
と同時に、もしバシャーモやルカリオと対面してしまっても、電磁波だけ残して後続に繋げることができます。
もちろん、電磁波羽休めではなくフルアタにすることで、ルカリオに大文字、バシャーモに龍星群を撃って真正面から殴り倒すことも可能です。
最後に
レートでほとんど見かけず、統一パーティに若干採用される程度のニーズである半減実。
しかし使いようによっては対面での役割関係を覆すこともでき、タスキと違ってステロ込みの調整なんかもできるので、決して弱いアイテムではないと思います。
オッカメタグロスとヨプサザンドラのふたつの例を挙げましたが、もちろん他にもたくさんの組み合わせが考えられるので、レート新シーズンというこの節目に一度考察してみてはいかがでしょうか。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
この記事は、レンカイさんに書いていただきました。
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